ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
振り返ること今から十数年前、私はまだ高校生でした。
当時はまだ語学に対する興味も今ほど高くありませんでしたが、振り返ると今の語学好きを醸成する良書に触れていたことを思い出したので、当記事で紹介したいと思います。
地理の授業の楽しみ方
私の高校では、1年次の必修科目に「地理A」がありました。
地理の授業は特に好きでも嫌いでも無かったのでほどほどに勉強していましたが、ある日を境に私の中での地理の授業時間は教師の話を聞き流し、とにかく「地図帳」を見るという時間に代わりました。
当時使っていた地図帳は、各エリアごとの地図が見開きで掲載され、主要都市や山、川などの名前が載っていました。
中でも特にヨーロッパのエリアにおいてですが、日本語のカナ表記に合わせてラテンアルファベットでも都市名や地名が併記されていたのです。
つまり地図帳を眺めれば、カナ表記の地名について現地語でどのように表記されるのかが一目瞭然だったのです。
都市名、地名から学べる外国語
アルファべット表記に着目すると、地図帳は現地の言葉を知るための貴重な情報源となり得ます。
例えば、フランスの首都「パリ」。これは語学に関係なく一般常識的な知識ですが、フランス語で"Paris"と表記します。
なぜ、"Paris"の最後の子音"s"は発音されないのでしょうか?
また、フランスの南部にある都市「マルセイユ」は、フランス語で"Marseille"と表記します。ローマ字読みで「マルセイ…」までは読めでも、最後"-lle"の部分がなぜ「ユ」の音になるのでしょうか?
今度はスペインの地図も見てみましょう。「サラゴサ」という都市は、スペイン語で"Zaragoza"と表記するようです。であれば読みは「ザラゴザ」ではないのか?と不思議に思います。
さては、地図帳の出版元が濁点をつけ忘れたか?と疑いたくもなります。
ドイツ南部の都市「ミュンヘン」も有名ですね。ドイツ語表記は"München"です。母音"u"の上にある点々は何なのでしょう?。ドイツの他の都市を見てみると…おや、母音"o"に点々がついた"ö"なんてものまであります。
さらに"-chen"と書いて「ヘン」と読まれるのも不思議です。
ところ変わって、チェコには「ブルノ」という都市があり、これは当時初めて聞く名前でした。チェコ語表記で"Brno"。なんだか子音に対して、やけに母音が少ない気がします。
デンマークの首都は「コペンハーゲン」ですね。では、デンマーク語での表記は知っていますか?デンマーク語では"København"です。何だか「コペンハーゲン」と発音しても、現地では通じないような気がしてきます。すると、ではどう読むのか?という疑問が沸き上がってきます。
地図帳で気になる言語を探す旅
以上の通りパっと見通しただけでも、気になる地名がどんどん目に飛び込んできます。
当時の地理の授業を担当してくれた教師には申し訳ないのですが、この発見のおかげで私にとって地理の授業は全く退屈しない、地図帳をひたすら眺める時間になったのでした。
上で挙げた疑問は、主に各言語の発音だったりアルファベットの表記法だったりに関する内容です。そのため、難しそうな文法にまで首を突っ込まなくても文字や発音を学べば解決できると思います。
まずはそこから外国語に興味を持ってみるというのも悪くないと思います。もちろん、1つの言語にフォーカスしてもいいですし、いろいろな言語を並行して調べてみるのもまた、いいと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回の記事では、私がさまざまな言語に興味を持つきっかけとなったツールとして、「地図帳」がなかなかの良書であったということを紹介しました。
ただ念のため申し上げておきますと「地図帳」は本来教材であり、また地理に限らずしっかりと目の前の授業を受けることが大事だということを忘れてはいけません。
私のように授業そっちのけで「地図帳」を眺める作業に没頭するのは決して推奨できませんが、「地図帳」が語学への興味を高める点で良書であるということは言っておきたいと思い今回の記事にしました。
学生の方は「地図帳」を、既に学校を卒業してしまった方は「グーグルマップ」などから、地図を通してさまざまな言語の世界に思いを馳せて頂ければと思います。