ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
ここ最近、息子が大変気に入っている絵本があります。
それはアメリカの絵本作家"Byron
Barton"による"Trains"という英語の絵本です。
元より自動車や電車などに目が無い息子が、先日出掛けた公立図書館でこの絵本を見つけじっと見入っていました。
英語の勉強にもなるし…ということで借りて帰ることにします。
家で早速息子に読み聞かせてみると、息子は絵本の中の電車に目を奪われて私の話は聞いているのか分かりませんでしたが、とにかく英語を話して聞かせます。
ところが数ページ読んだところで今まで見た事もない英単語が登場し、面食らってしまいました。
英単語"caboose"の意味とは?
それは"caboose"という単語です。
貨物列車を描いたページで、以下の文中に登場しました。
Here are the freight cars. The caboose is last.
対訳:貨車です。”caboose”は最後です。
(出典:"Trains" by
Byron Barton)
イラストにはコンテナや車を積んだ貨車があることから、最初の文は分かります。
ですが"The
caboose is last."は何が最後にあるのか、皆目分かりません。
イラストをよく見ると、列車の最後には貨物ではなく客車のようなものが描かれています。
とはいえ貨物列車に客車が連結されているとは思えません。
もうしばらく考えたかったのですが、一向にページを進ませない私にしびれを切らした息子が声を荒げ始めたので降参。
以後のページには難しい単語も無く、さらさらと読み終えて私は早速"caboose"の意味を調べにかかりました。
辞書で調べてみると以下の意味だと分かりました。
(貨物列車最後尾の)乗務員車
(参照:weblio.jp)
ちなみにWeblioでは英単語を使用頻度や重要度の観点からレベル1~30に分けているそうですが(レベル1が最も重要度の高い位)、"caboose"はレベル20だそうです。
意味を見ても日常での使用頻度は高くなく、知らなくてもいいレベルということかもしれませんね。
皆さんは"caboose"という単語、ご存知でしたか?
"caboose"の語源とは?
せっかくなのでこの単語の語源を調べてみましょう。
Online etymology dictionaryによると、以下のように解説されています。
from Middle Dutch kambuis “ship’s galley”, from Low German kabhuse “wooden cabin on ship’s deck;” probably a compound whose elements correspond to English cabin and house (n.).
対訳:中期オランダ語kambuis「船のギャレー」から、低地ドイツ語kabhuse「船のデッキにある木製の小屋」に由来し、おそらく英語のcabin「小屋」とhouse「家」に相当する単語の複合語
(出典:Online
etymology dictionary)
ギャレーとは、食べ物の準備や調理を行う場所のことです。元々は船のギャレーを指す言葉だったようですね。
ちなみに船以外にもギャレーという言葉は使われていて、例えば飛行機で機内食を保冷(または保温)したり配膳の準備をしたりするスペースもギャレーです。
船のギャレーはデッキ上の小屋だったということから、小屋を意味する"cabin"に更に家を意味する"house"を合成してできたという・・・何とも不思議な語源でした。
オランダは海洋国家として栄えていた歴史もありますので、船舶に関する用語が英語に影響を与えたというのも頷けます。
その後、英国で鉄道が発展する中で現代の意味「乗務員車」が生まれたのでしょう。
Railroading sense “car for the use of the conductor, brakeman, etc.,” is by 1859.
対訳:鉄道用語「車掌や制動手が用いる車両、等」は1859年までに見られる。
(出典:Online
etymology dictionary)
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は絵本を読んでいて出会った未知の単語について調べてみました。
子供向けの絵本とはいえ、未知なる英単語に出会うことも十分ありえますね。今後もいろいろなものに触れながら語学力を高めていくことが出来ればと思います。
他に、文法に関する気づきを絵本から得られた例もあります。