ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
息子と一緒に英語教材(DVD)を見ていると、最近は画面の中の登場人物の動きに合わせて息子もアクションをするようになりました。
手を叩いたり首を振ったりその場でくるくる回ったり…いろいろなことができるようになったなぁとしみじみ感じます。
画面の中で子供が親のひざに座ると、やはり真似をしてくれます。
ところで、この「ひざ」ですがDVDでは"knee"とは言っていませんでした。
「ひざ」は英語で"knee"ではないでしょうか? 今回は、「ひざ」に関する英語について調べてみたいと思います。
ひざに座る・乗せるの「ひざ」は"knee"ではない?
日本語では上で挙げたように子供が座ったりカバンなど荷物を乗せたりする時にも「ひざ」という名詞を用います。
ですがイメージすればお分かりのように、実際に座ったり乗せたりしているのはひざから上の部分「太もも」だと思います。
「ひざ」と言えば普段は脚の関節部分を意味すると思いますが、今回のように何かを上に乗せたりする際に「ひざ」という言葉が日本語では使われるということになります。
こうした慣用表現は外国語にする際に直訳してしまうと正しいニュアンスが伝わらなくなってしまうので、注意が必要ですね。
英語"knee"は関節部分の「ひざ」を指す単語ですので、今回の場合には用いられなかったということになります。
ひざに座る・乗せるの「ひざ」は英語"lap"を使う!
ではひざに乗せることを何と表現すればよいかですが、DVDでは"lap" [ラップ]という単語を使っていました。
子供がひざに座るときは"to sit on one’s lap."を、荷物などひざに乗せる時は"to put
something on one’s lap."と表現することになります。
この"lap"は本来「シャツやスカートなど衣類のすそ」を意味する単語だったそうです。
Sense of "lower front part of a shirt or skirt" led to that of "upper legs of seated person" (c. 1300).
対訳:「シャツやスカートの前面下部」という意味から、「座っている人の上もも」という意味につながった(1300年頃)。
(出典:Online etymology dictionary)
意味としては"seated"「座っている」という状況に限定されていることに注意しましょう。また"Upper legs"「上もも」とあるように、"lap"は単数形でも両脚を意味します。
"On one’s knees."は誤り?
では、ひざに乗せることを誤って"on one’s knees."としてしまったらどうなるでしょう?
これは「ひざまづいて」という意味になります。
(単数形"knee"だと片方のひざを指すことになるので、この場合は複数形"knees"です)
状況をイメージすれば、ひざの関節部が地面に接している=「ひざまづいて」いるであり、分かりやすいですね。
動作としての「ひざまづく」は、"fall on one’s knees."だったり、動詞"kneel"という一語で表現します。
英語"thigh"「太もも」との違いは?
日本語では「ひざ」と言いつつ実際には「太もも」を指しているということですが、英語"thigh"「太もも」という単語もあります。
この"thigh"と"lap"という違いは何でしょう?
まず"thigh"は単数では右か左か、片方の太ももを意味する単語です。また身体部位としての「太もも」を表します。座っているか立っているのか、太ももの状況は問われません。
対して"lap"は上で述べたように単数で両方のももを表し、また座っているという状況下でしか用いられません。
本来の意味「シャツやスカートなど衣類のすそ」を考えれば、子供が座ったり荷物を乗せたりする面としての「ひざ」が"lap"であると言えます。
ラップトップは「ひざに乗る」サイズ感から!
当ブログはMicrosoftのSurface Laptopを用いて作成しているのですが、ここにも"lap"という単語が用いられています。
"Laptop" [ラップトップ]とは形容詞で「ひざに乗るサイズの」という意味です。外出先や移動中など、机がない状況でもひざに乗せて扱えるサイズ感が由来ということですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。「ひざ」「もも」に当たる部分の英語について、今回紹介した単語を整理してみましょう。
Knee:すねとももの間、間接部分の「ひざ」を指す。
Thigh:身体部位としての「太もも」を指す。
Lap:座っている時の上もも部分、ひざ。本来は「衣服のすそ」という意味。
"Knee"や"Thigh"が単数形では片方の「ひざ」または「太もも」ですが、"Lap"は単数形で面としての「ひざ」を表せる点にも注意しましょう。
日常的な表現でよく使われる身体部位などを表す単語は、直訳してしまうと時には通じなかったり誤りだったりするので注意が必要ですね。
子供向けの教材からは、大人も学べることがたくさんあります。