ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
8月31日は野菜の日です。皆様、野菜食べてますか?
我が家の息子は野菜が苦手です。調理の際は味つけはもちろんのこと細かく刻んだり他の食材に混ぜたりして、何とか食べてもらえるように工夫しています。
一方で息子自身も、「(苦手な)ほうれん草を食べたら(大好物の)食パンを食べる!」というように目標設定することで頑張って食べています。
かくいう私も幼少期は野菜が苦手でした。とはいえ全く食べないわけにもいかないので、何とかおいしく食べることができればいいですね。
さて、今回は野菜に関する単語についてクイズから始めてみたいと思います。
ミルクと関係の深い野菜とは?
問題は「ミルクと関係の深い野菜は何でしょう?」です。
動物(牛)由来のミルクと野菜の間には何の関係も無さそうに思えます。
今回は三択です。1~3の中でどれか一つが、ミルクと関係の深い野菜ということになります。
1.Cabbage「キャベツ」
2.Onion「玉ねぎ」
3.Lettuce「レタス」
どの野菜もスーパーマーケットで売られており、日常の食卓でおなじみですね。
正解は以下に示します。
クイズの正解は・・・
では、正解です。
1~3の中でミルクと関係の深い野菜は、ずばり「3.Lettuce(レタス)」です。
一体どういうことでしょうか。
答えの鍵は、レタスという言葉の語源にあります。
せっかくなので1.キャベツから順番にその語源を尋ねてみましょう。
1.Cabbage「キャベツ」の語源
とんかつの添えやロールキャベツなど、和洋問わず食されるキャベツですが、その語源はある体の部位からきているそうです。
mid-15c., caboge, from Old North French caboche "head" (in dialect, "cabbage"), from Old French caboce "head," a diminutive from Latin caput "head"
対訳:15世紀半ば、caboge、古北フランス語caboche「頭」(方言で「キャベツ」)、古フランス語caboce「頭」、ラテン語caput「頭」の指小語
(出典:Online
etymology dictionary)
「キャベツ」の形が「頭」と似ていたからだと思われますが、元はある方言での用法が英語に取り入れられたのでしょう。
現代フランス語で「キャベツ」は"chou" [シュー]ですが、こちらは「頭」との関連はありません。
2.Onion「玉ねぎ」の語源
ハンバーグ、肉じゃが、豚の生姜焼き…これらの料理に欠かせない野菜といえば「玉ねぎ」です。
英語"Onion"の語源は、実は"one"「1」と関連があるそうです。
early 12c., ungeon, oinyon, unione, from Anglo-French union, Old French oignon "onion" (formerly also oingnon), and directly from Latin unionem (nominative unio), (中略)literally "one, unity." The sense connection is the unity of the successive layers of an onion, in contrast with garlic or cloves.
対訳:12世紀初め、ungeon、oinyon、unione、アングロ・フランス語union、古フランス語oignon「玉ねぎ」(かつてはoingnonとも)から、また直接的にラテン語unionem(主格形unio)から、(中略)原義は「1つ、団結」。これはにんにくやクローヴと異なり、玉ねぎの層が一つの茎から生っていることに関連している。
(出典:Online
etymology dictionary)
確かに、"onion"と"one"はつづりが似ていますが玉ねぎの生り方に由来していたというわけです。また"union"「結合、団結」が語源的に"onion"と同じであるとも言えます。
3.Lettuce「レタス」の語源
シャキシャキとした食感がおいしい、サラダには欠かせないレタスですがその語源は何でしょうか?
実は今回のクイズの答えであるミルクに関係があるそうです。
late 13c., letuse, probably somehow from Old French laitues, plural of laitue "lettuce", from Latin lactuca "lettuce," from lac (genitive lactis) "milk"; so called for the milky juice of the plant.
対訳:13世紀後半、letuse、恐らくは古フランス語laitue「レタス」の複数形laituesから、ラテン語のlactuca「レタス」はlac(属格形lactis)「ミルク」に由来し、これはレタスの持つ乳状の液体から。
(出典:Online
etymology dictionary)
レタスの茎を折ると、中から乳状の汁(乳液)が出てきます。これは傷に対し細菌の侵入を防ぐなど、レタス自身の身を守るためのものだそうです。
この部分がレタスの名前の由来になっているというわけですね。
フランス語のカフェ・オ・レの「レ」やイタリア語のカフェ・ラテの「ラテ」はどちらもミルクの意味ですが、ラテン語"lac"に由来しレタスと同源ということになります。
ということで、ミルクと関係の深い野菜は「レタス」が正解でした。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は野菜の名称の語源について調べてみました。
ミルクと関係の深い野菜は?というクイズに対して、語源の点からレタスが正解でした。
ちなみにレタスは「ちしゃ」という和名もありますが、これも元は「乳草」が由来となっているそうで、つまり洋の東西で同じ発想で命名されていることになります。
また興味深い発見があれば当ブログで紹介していきたいと思います。