ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
主食としてもおやつとしても食べられるパンですが、世界で最も消費量が多い国はどこだかご存じですか?
私がトップ予想していたフランスは3位、南米のチリが2位ときて、栄えある1位はトルコなのだそうです。
意外なランキングですね。
日本でも様々な種類のパンが流通していますが、今回はベーグルとバゲットについて調べてみました。
ベーグルとバゲットの関係とは?
今ではどちらも専門店があるくらい人気なパンの種類にベーグルとバゲットがあります。
それぞれ英語で"bagel"と"baguette"ですが、単語の前半"bag-"が共通しています。
語尾"-el"と"-uette"は接尾辞でしょうか?それぞれの名前の由来を調べてみました。
1. bagelの語源
Borrowed from Yiddish beygl, ultimately from a diminutive of Middle High German bouc, boug- (“ring, bracelet”), (中略) from Proto-Germanic *baugaz (“ring”).
対訳:イディッシュ語beyglからの借用、ルーツは中高ドイツ語bouc, boug-「輪、腕輪」の指小形(中略)、ゲルマン祖語*baugaz「輪」から。
(出典:en.wiktionary.org/wiki/bagel)
ベーグルはドーナツのような形が特徴のパンですが、その形が語源でありゲルマン系の言葉で「小さな輪」が原義でした。
イディッシュ語とは東欧のユダヤ人の間で話されたドイツ語に似た言語であり、ベーグルとは元々ユダヤ人の間で食べられていたパンのことです。
2. baguetteの語源
from French baguette "a wand, rod, stick" (16c.), from Italian bacchetta, literally "a small rod," diminutive of bacchio "rod," from Latin baculum "a stick".
対訳:フランス語baguette「杖、さお、棒」(16世紀)←イタリア語bacchio「さお」の指小形bacchetta「(原義は)小さなさお」←ラテン語baculum「棒」から。
(出典:Online
etymology dictionary)
バゲットはフランスパンの代表的存在で、私がパリを訪れた時も現地でバゲットの入った紙袋を持って歩く地元の人を度々見かけました。
語源も棒状のパンの形に由来し、「小さな棒」が原義でした。
ただ英語に入った当初、パンの意味は無かったようです。
1731, a type of architectural ornament,(中略)The meaning "a diamond cut long" is from 1926; that of "a long, thin loaf of French bread" is from 1958.
対訳:1731年、建築物に施される装飾の一種(中略)、「ダイヤモンドの長方形カット」という意味は1926年、細長いフランスのパンの名前としては1958年から。
(出典:Online
etymology dictionary)
元は装飾を指していたことから宝石のカットに派生し、最後に見た目の形からパンの名前に至ったというわけですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、パンの種類の中でも"bagel"「ベーグル」と"baguette"「バゲット」について調べてみました。
接尾辞はどちらも「小さい」ことを表す指小形がついていますが、前半"bag-"についてはドイツ系の"boug-"「輪」とラテン系の"baculus"「棒」で異なるルーツを持っていました。
パンを食べるときには、その名前は形にも着目してみると面白いかもしれませんね。