ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
2024年のカレンダーを先日見ていたのですが、来年は祝日が土日とつながった3連休が10回もあるようで嬉しくなりました。
ゴールデンウィーク(GW)には、前後の祝日と土日をつなげれば最大10連休にすることができます。
今年に続き、来年もまとまった休暇を利用した国内・海外旅行が活発になりそうですね。
スペイン語"hacer puente"とはどんな意味?
先のGWの例のように休日に挟まれた日を休みにすることは海外でも行われているようで、その表現もあります。
スペイン語では"hacer
puente" [アセール・プエンテ]です。
"hacer"は「する、作る」という意味の動詞で英語"do"や"make"などに相当する語、"puente"は名詞で「橋」(英"bridge")を意味する語です。
つまり"hacer
puente"は直訳すると「橋をつくる」ということですが、これが「休日に挟まれた日を休みにする」という表現で使われます。
スペインの首都マドリッド市内を流れるマンサナレス川をはじめ、ヨーロッパの主要
都市は中心部を川が流れています(ローマのテヴェレ川やロンドンのテムズ川、パリのセーヌ川・・・等)。
そうした川にはいくつも橋がかけられているように、彼らにとって橋というのは日常の生活で身近だったことからこうした表現が生まれたのかもしれませんね。
他の言語でも「橋をつくる」と表現する?
連休にすることを「橋」で表現するのはスペイン語だけではありません。
同じロマンス諸語に分類されるフランス語やイタリア語の表現を見てみます。
フランス語 faire le
pont [フェール・ル・ポン]
イタリア語 fare il
ponte [ファーレ・イル・ポンテ]
ロマンス諸語の言語は、ラテン語という共通のルーツを持つことから表現がよく似ていますね。
ただしスペイン語の例と違って、フランス語"le"、イタリア語"il"が挿入されていることに要注意です。
これはそれぞれの言語における定冠詞で英語"the"に相当します。
そして、この表現に影響されたのか、ゲルマン系のドイツ語では以下のような表現があります。
ドイツ語 Brückentag
[ブリュッケンターク]
"Brücke(n)"が「橋」、"tag"が「日」を意味します。
英語に当てはめれば"Bridgeday"、日本語で言えば「橋の日」ですが橋にまつわる記念日的なものではありません。
「飛び石連休をつなぐための休日」という表現になります。
一方で英語には"bridge"を用いた類似の表現は無さそうで、"a long weekend"「長い週末」という表現になるようです。
そう言えば、ハッピーマンデー法の施行もあり最近はめっきり聞かなくなりましたが、日本語では「飛び石連休」という呼称もありました。日本語では飛び石のうえに「橋」をかける発想は無かったですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は連休にまつわる表現を調べてみました。
来年は3連休を利用して小旅行はもちろん、語学の時間も一層充実させたいところです。
また、くり返しながらGWは最大10連休も可能です。ぜひ間の平日(4/30~5/2)に「橋」をかけて、連休を謳歌したいですね。