ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
今や私たちの日常生活で、外来語を用いずに過ごすことは不可能ですね。
一般的に外来語はカタカナで表記されますが、たいていは元の単語が思い浮かびます。
例えば、スクールならば"school"、チキンなら"chicken"といった具合です。
ただ中には、よく耳や目にするものの、元の単語がすぐ浮かばない言葉もあります。
今回は、そうした外来語を調べてみました。
高速道路の渋滞情報でよく耳にする「ランプ」とは?
ラジオで定期的に流れる高速道路の渋滞情報では、「○○ランプを先頭に○○キロの渋滞が発生しています」というような表現を耳にします。
「ランプ」とは英語由来の言葉ですが、元の単語はどうつづるのでしょう?
正解は"ramp"です。
英和辞書によると、『(上下の二面を結ぶ)斜面、(一般に)傾斜路』とあります(参照:プログレッシブ英和中辞典)。
一般道(下道)と高速道路(上道)をつなぐ道路が斜面であることからの命名ですね。
ちなみに他には"lamp"とつづって「明かり、照明」という単語や"lump"とつづり「塊、こぶ」という意味の単語もあります。
これら3単語はカタカナでは「ランプ」と表記するほかありませんが、発音記号を見れば異なる音であることが一目瞭然ですね。
ramp /rǽmp/
lamp /lǽmp/
lump /lʌ́mp/
スケートリンクの「リンク」とは?
冬季の間、東京や大阪などの都心部に屋外スケートリンクが設営され、多くの人がスケートを楽しむ姿を目にします。
余談ですが私は幼いころ、「スケートリンク」を「スケートリング」だと思っていました。
これ以外ではあまり耳や目にしない「リンク」という言葉は英語由来ですが、元の単語はどうつづるのでしょうか?
正解は"rink"です。
英和辞書によると『アイス(ローラー)スケート場、スケートリンク』とあります(参照:プログレッシブ英和中辞典)。
先程の「ランプ」と同様、我々が苦手とするRとLの違いで"link"という単語もあります。
rink /ríŋk/
link /líŋk/
"link"は『(鎖の)輪、連絡手段、つながり』という意味ですが、インターネット上のハイパーリンク(単にリンクとも)という用語で用いられていますね。
あこがれのスイートルームの「スイート」とは?
記念日や自分へのご褒美など、特別なタイミングで一度は宿泊してみたいスイートルームですが、スイートの元のつづりは何でしょう?
正解は"suite"です。
英和辞書では『(物の)一組、(ホテルなどの)スイートルーム』という意味が見つかります(参照:プログレッシブ英和中辞典)が、この単語のルーツを更にさかのぼるとフランス語にいきつきます。
フランス語では『続き、連続、結果』という意味であり、『後について行く、次に来る』等を意味する動詞"suivre"の過去分詞形が元になっています。
ホテルのスイートルームは、リビング、寝室、応接室など複数の部屋が一続きであることからの命名というわけですね。
ところで英語における"suite"の発音は『甘い』という意味の形容詞"sweet"と同じ発音になります(フランス語では"suite" /sɥit スュイト/)。
suite /swíːt/
sweet /swíːt/
英語の場合は、「スウィート」というカナ表記の方がより近いかもしれません。
停車中はアイドリングストップ、の「アイドル」とは?
信号待ちなどでの停車中、エンジンが自動的に停止する機能としてアイドリングストップというのがあります。
ブレーキペダルから足を離すと自動でエンジンが再始動するのですが、ここでいう「アイドル(アイドリング)」の元のつづりは何でしょう?
正解は、英語で"idle(idling)"です。
英和辞書によると『何もしていない、怠惰(無精)な』という形容詞だとあります(参照:プログレッシブ英和中辞典)。
アイドリングストップとは、停車時に無駄にエンジンをかけたままにしないための機能だというわけですね。
一方、『(信仰の対象とされる)偶像、人気者』という意味のアイドルは"idol"とつづります。
idle /áidl/
idol /áidl/
ところがご覧のように、発音はどちらも同じです。語頭の i に強勢があるため、後半の母音eやoの音が弱化して消えてしまったのですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はよく見聞きするけど元の単語が思いつかない単語を4つ挙げてみました。
ランプ ・・・ramp、lamp、lump
リンク ・・・rink、link
スイート・・・suite、sweet
アイドル・・・idle、idol
カタカナ表記では、どうしても英語の持つ音のバリエーションが反映されず元の単語も見えづらくなりますね。
ただ「スイート」や「アイドル」のように、それぞれ2つの単語が同じ発音である例もありました。
日常にすっかりなじんでいるカタカナ表記の外来語も、由来となった単語について調べてみると新たな発見があるかもしれませんね。