【雑学】土地の測定単位として用いられた「朝」とは?

2024/03/18

ドイツ語

t f B! P L

ハロー。Yumaです。

皆様、今日も楽しんで語学してますか?

朝の時間を有効活用する、いわゆる「朝活」という言葉があります。

学習や運動など個人的にルーティーンを設定して取り組んでいる方もいるかもしれません。

ネット上にも関連サイトや動画が豊富に見つかりますが、中には朝5時とか朝3時(!)から活動をしている方もいるようです。

体調には十分気をつけたうえで、朝活により生活を更に充実させることができれば良いですね。


土地の測定単位として用いられた「朝」とは?

今回は、そんな「朝」に関連する雑学を1つ。

オランダ語やドイツ語ではかつて「朝」という単語には土地の測定単位という意味もあったそうです。

まず、それぞれ「朝」を何と言うか以下に示します。

 オランダ語 morgen [モルヘン]

 ドイツ語  Morgen [モルゲン]

両言語でつづりが同じです。ただドイツ語では名詞は全て大文字で書き始めるというルールがあるので、常に語頭は"M-"となる点に要注意。

また、オランダ語における"-g-"の音はうがいをするときのような少しかすれた音です。

両言語で「おはよう」の挨拶は、この単語を用いて以下のように言えます。

 オランダ語 Goedemorgen [フーデモルヘン]

 ドイツ語  Guten Morgen [グーテン・モルゲン]

英語"Good morning"と構成は同じです。ただしオランダ語では"goede"と"morgen"の間を区切らずに連続でつづります。

では、話しを戻してオランダ語やドイツ語の「朝」における土地の測定単位について。

英語版Wiktionaryによると、以下の通り解説されています。

A unit of measurement of land in the Netherlands and the Dutch colonies and parts of the United States, where it was equivalent to about two acres; and in Denmark, Norway, and Germany, where it was equivalent to about two-thirds of an acre.

対訳:オランダおよびオランダの植民地、米国の一部における土地の測定単位で、約2エーカーに相当した。一方で、デンマークやノルウェー、ドイツでは約3分の2エーカーに相当した。

(出典:en.wiktionary

数え方としては、"1 morgen2 morgens・・・"といった感じでしょうか(ちなみに複数形はオランダ語で"-s"をつけて"morgens"、ドイツ語では単数形と形変わらず"Morgen"です)。

また、エーカーはヤード・ポンド法における面積の単位ですが、1エーカーは約4,047平方メートルに相当します。

更にこれを坪に換算してみると約1,210坪であり、サッカーグラウンド1面分に相当する広さなのだそうです。

"morgen"および"Morgen"に土地の測定単位の意味が生まれたのは以下の説が考えられています。

probably originally indicated the amount of land that can be ploughed by a team of oxen in a morning.

対訳:恐らく元々は一組の雄牛が朝に耕すことのできる土地の量を示していた。

(出典:en.wiktionary

どれだけの頭数の雄牛で耕したのかまでは分かりませんでしたが、オランダにおける"1 morgen(約2エーカー)"というのは非常に広大な土地だということですね。


最後に

いかがでしたでしょうか。今回は「朝」を意味するオランダ語およびドイツ語について調べてみました。

昨今の朝活ブームにおいて、自身が無理なく継続できる活動の単位を決めて取り組んでみるのもいいかもしれませんね。

今後も単語に関して興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。

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Yuma
様々なヨーロッパの言語を独学し、日々の学習で得た発見や個人的に興味深い語学ネタを発信しています。外国語学習に疲れたとき、息抜きに読んでもらえれば幸いです。

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