いくつ分かる? 花の名前の語源とは?

2024/08/08

英語

t f B! P L

ハロー。Yumaです。

皆様、今日も楽しんで語学してますか?

花にはそれぞれ1つ、または複数の花言葉が付けられています。

花は人への贈り物や飾り付け等、様々なシーンで用いられますが、TPOに適した花言葉を持った花を選びたいものですね。

ところで当ブログでは様々な言葉について調べていますが、残念ながら花言葉は対象外です。

代わりに、花の名前の語源について調べてみました。


dandelion「タンポポ」の語源

以前、こちらの記事でもご紹介しましたが、タンポポに相当する英語"dandelion" [ダンディライオン]の語源は、「ライオンの歯」に由来します。

from Old French dent de lion, literally "lion's tooth" (from its toothed leaves), a translation of Medieval Latin dens leonis.

対訳:古フランス語dent de lionから、原義は「ライオンの歯」(ギザギザした葉の形から)、中世ラテン語dens leonis「ライオンの歯」からの翻訳。

(出典:Online etymology dictionary

中世ラテン語(9001300年頃)にまで遡る古い表現がルーツにあったわけですが、花ではなく葉っぱの方に着目した命名だというのはおもしろいですね。

タンポポの根や葉は古くから薬草としても持ちられていたそうで、命名に際しても葉っぱの方が注目されたのかもしれません。


lavender「ラベンダー」の語源

その香りのよさからアロマオイルや香水、芳香剤の素材として用いられるラベンダー。

我が家では、トイレ内の空気を快適に保ってくれています。

では、ラベンダーの語源は何でしょうか。

from Anglo-French lavendre, Old French lavendre "the lavender plant," from Medieval Latin lavendula "lavender" (10c.), perhaps from Latin lividus "bluish, livid". If so, it probably was associated with French lavande, Italian lavanda "a washing" because it was used to scent washed fabrics and as a bath perfume.

対訳:アングロ・フランス語avendre、古フランス語lavendre「ラベンダー」、中世ラテン語lavendula「ラベンダー」(10世紀)から、恐らくラテン語lividus「青みがかった、生々しい」に由来。ラベンダーは洗濯された布地の香りづけや入浴用の香水として使用されたことから、フランス語lavande、イタリア語lavanda「洗濯」と関連付けられたと思われる。

(出典:Online etymology dictionary

その香りは古くから活用されていたようで、「洗濯」を意味するフランス語やイタリア語との関連があったのですね。

英語"lavatory"「洗面所、トイレ」という単語がありますが、これも"lavender"と関連付けられることになります。

トイレとラベンダーの香りは、語源的にもぴったりの相性と言えるでしょう。


pansy「パンジー」の語源

開花時期が10月から5月までと広いパンジーは、家庭用の園芸植物としてもよく知られています。

その語源は何でしょうか?

from Old French pensee. pencee "a pansy," literally "thought, remembrance," from fem. past participle of penser "to think," from Latin pensare "consider,"(中略) So called because it was regarded as a symbol of thought or remembrance.

対訳:古フランス語penseepencee「パンジー」から、原義は「考え、思い出」、動詞penser「考える」の過去分詞女性形から、(中略)この花が考えや思い出の象徴と見なされた事から。

(出典:Online etymology dictionary

一説にはパンジーの花の模様が、うつむいて物思いにふけっている人のように見えることから派生したのだそうです。


daisy「デイジー」の語源

デイジーもまた、開花時期が12月~5月と長い品種です。

ヨーロッパでは牧草地や山地に自生していたり、庭園で栽培されていたりとよく見られる花です。

では、その語源は何でしょうか。

from Old English dægesege, from dæges eage "day's eye;". So called because the petals open at dawn and close at dusk. In Medieval Latin it was solis oculus "sun's eye."

対訳:古英語dægesege  dæges eage「昼の目」から。花弁が夜明けに開き、日没に閉じることからそう呼ばれました。中世ラテン語ではsolis oculus「太陽の目」と呼ばれていました。

(出典:Online etymology dictionary

また、開いた花の黄色い中心部が太陽の目に見えたことも英語やラテン語の名前に影響しているようです。


最後に

いかがでしたでしょうか。今回は、よく知られた花の名前についてそれぞれの語源を調べてみました。

今後も興味深い語源ネタがあれば、当ブログで紹介していきたいと思います。

Translate

このブログを検索

プロフィール

Yuma
様々なヨーロッパの言語を独学し、日々の学習で得た発見や個人的に興味深い語学ネタを発信しています。外国語学習に疲れたとき、息抜きに読んでもらえれば幸いです。

お問合せフォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ