ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
今週末の金曜日は9月13日であり、英語圏では不吉とされる、いわゆる「13日の金曜日」に当たります。
なぜ「13日の金曜日」が不吉とされるのでしょうか?
そもそも、英語圏では建物の部屋番号や階数等で13が避けられることもあり、単に13という数字もネガティブなイメージがあります。
諸説あるようですが、一説ではキリストの磔刑が行われたのが金曜日であったことと、前日の最後の晩餐で席についていたメンバーが13人であったことの組み合わせで不吉なイメージが生まれたのだそうです。
過去には"Friday the thirteenth"「13日の金曜日」というアメリカ映画もありました。そのため日本でも、13日の金曜日が不吉だという考えはよく知られているのではないでしょうか。
"paraskevidekatriaphobia"とは?
13日の金曜日が不吉だというのは迷信で、根拠があるわけではありません。
とはいえ何となくこの一日は注意深くなったり心配事がふえたりするものです。
とりわけ過度に気にしすぎてしまう、"paraskevidekatriaphobia"という症状があります。
"paraskevidekatriaphobia"とは、日本語にすると「13日の金曜日恐怖症」です。
この23文字から成る単語は、[パラスケヴィデカトリアフォビア]のように読みます。
まるで呪文のようですが、この語を構成する3つのパーツに分解すると次の通り。
paraskevi
dekatria
phobia
3つともギリシャ語に由来する単語で、順に「金曜日」、「13日」、「恐怖症」という意味なのです。
最後のパーツ"-phobia"は、この語に限らず「~恐怖症」や「~嫌い」という表現で登場します。
例えば"acrophobia"「高所恐怖症」や"xenophobia"「外国人恐怖症」といった具合です。
前者はギリシャ語"acros"「最上の、最高の」から、後者はギリシャ語"xenos"「外国人、知らない人」に由来します(ちなみに"xeno-"は[ゼノ]のように発音します)。
ちなみに、「~恐怖症」や「~嫌い」の反対は「~好き」ですが、これは"-philia"で表現します。
上の例の反対は"acrophilia"「高所愛好」、"xenophilia"「外国人好き(びいき)」となります。ただし、"-philia"で表現される「~好き」は過度で病的な度合いがあります。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は"paraskevidekatriaphobia"という単語を紹介しました。
もとはギリシャ文字をラテン文字表記に置き換えているため、"paraskevi"部分が"paraskeve"だったり"paraskevo"だったりという例もあるようですが意味は同じです。
ギリシャ語由来の単語は特に専門的な用語では多く使われています。今回の"-phobia"やその反対の"-philia"のように他との組み合わせされる例もあるので知っておいて損は無いでしょう。