ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
速いもので年の瀬が近づいてきましたので、すでに来年に向け手帳を購入された方もいらっしゃるかもしれませんね。
様々なサイズやレイアウトのものが売られていますが、個人的にはポケットサイズのもので、見開きの左側に曜日ごとの予定が記入でき右側はフリー蘭になっているものが好きです。
今回は、手帳と関連深い曜日の表現について調べてみました。
スペイン語の「一週間」と「曜日」の表現は?
今回はスペイン語のお話です。
スペイン語では、一週間のことを"una semana" [ウナ・セマーナ]といいます。
この"semana"は、ルーツを遡るとラテン語で"septimus"「7番目」から派生した形容詞"septimanus"「7番目に関する」に由来するのだそうです。
1週間が7日で構成されているからこその由来ですね。
では、次に曜日の表現を見てみましょう。
月曜日 lunes ← Luna「月」
火曜日 martes ← Marte「火星」
水曜日 miércoles ← Mercurio「水星」
木曜日 jueves ← Júpiter「木星」
金曜日 viernes ← Venus「金星」
土曜日 sábado
日曜日 domingo
月曜から金曜までは、惑星の名前と関連づけられているので日本語からも連想がしやすいのではないでしょうか。
ちなみに土曜日"sábado"はヘブライ語で「安息日」を意味した"shabat"に、日曜日"domingo"はラテン語"(dies) dominicus"「主の(日)」に由来します。
水曜日の省略形はなぜか X「エックス」
さて、曜日名は大抵の言語で省略形が用いられることがあります。
日本語で「月、火、水、木、金…」と頭文字だけの表現で事足りるように、スペイン語でも頭文字だけで曜日を表すことができます。
上で挙げた曜日名を見て、頭文字を抜き出してみましょう。すると月曜日から順に次のように並びます。
L、M、M、J、V、S、D
おやおや、火曜日の"martes"と水曜日の"miércoles"がどちらも"M"で被っています。
そこでスペイン語では、次のように文字を並べます。
L、M、X、J、V、S、D
なんと、水曜日の省略形が"M" → "X"に置き換えわるのです。
これで火曜日との重複は避けられましたが、もともと水曜日を意味する"miércoles"には"X"は含まれていません。
一体なぜ、水曜日の省略形は"X"なのでしょうか?
調べてみると、こちらのサイトにおいて2つの説が解説されていました。
1.王様に敬意を表して付けられたから。
1つ目の説はその昔、カスティーリャ、レオン、ガリシアという3つの地を治めた王様、アルフォンソ10世に敬意を表して付けられたのだというものです。
アルフォンソ10世は、その治世において多数の学者を宮廷に招聘し、言語学をはじめ様々な研究分野の発展を促したのだそうです。その功績に敬意を表し、彼の名前(スペイン語で"Alfonso X")から"X"を水曜日の略語にあてたというのです。
この"X"とは、ローマ数字で「10」を表す"X"だったというわけです。
2.「水星」の語源、"Merx"から。
可能性としてはこちらの方が高いようで、「水星」の語源に由来するというのがもう1つの説です。
水曜日"miércoles"は先ほども示した通り水星"mercurio"に由来しますが、その"mercurio"はラテン語"Mercurius"に由来します。
ラテン語の"Merucrius"には「水星」のほかに商売や旅人の神様「マーキュリー」という意味もあり、さらにその語源は"merx"「商品」からきているのだそうです。
そして、その"merx"の最後の文字、"X"を水曜日の略語にあてて火曜日の"M"との重複を避けたというのです。
(参照:https://www.greenspanish.com/why-is-miercoles-x/)
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、スペイン語で水曜日の略語として使われる"X"について調べてみました。
"X"と言えば数学では変数や未知数を表す記号として用いられますが、由来不詳という謎めいたイメージからスペイン語の水曜日に何だか神秘的なものを感じてしまいます。
今後も興味深い発見があれば、当ブログで紹介していきたいと思います。