ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
医者に診てもらう機会があった時のこと。診察後、処方箋を発行頂いたので帰宅途中の薬局で薬を処方してもらいました。
薬剤師が丁寧に薬の内容や服用方法を説明してくれます。
ところで、この「服用」という表現。「薬を飲む」という意味で当たり前のように使っていましたが、なぜ「服」という漢字なのでしょうか。
調べてみると「服」はもちろん衣服(英:clothing)のことですが、「身に着ける」や「体や心に取り入れる」という意味もあるのだそうです。
(参照:https://kotobank.jp/word/服-617059)
おそらく「身に着ける」から「体や心に取り入れる」という意味が派生したのだと思われます。
ほかに「自分のものにする」という意味も見つかりました。これも「身に着ける」からの派生でしょう。そう言えば、不正に入手することを「着服」と言いますね。
「薬を飲む」ことを英語ではどう表現する?
日本語では「服用」という表現がありますが、「薬を飲む」という言い方でももちろん問題ありません。
この場合、薬はシロップなどの液剤に限らず粉薬や錠剤などの固形剤も含まれます。
「飲む」という動詞は、液体を口に入れるだけでなく固体のものでも噛まずに飲み込むという点で用いることができるようです。
一方、英語では「薬を飲む」という表現で動詞"drink"は用いません。
代わりに英語では、動詞"take"を用います。
"take medicine"で「薬を飲む」というわけです。
英語では"drink"の用法は、液体を指すことがメインのようです。また「酒を飲む」という自動詞の用法もあります。
こうした用法の違いから、英語では動詞"drink"を「薬を飲む」という表現には使えないのでしょう。
"take one’s medicine"フレーズの意味とは?
「薬を飲む」という表現は英語で"take medicine"だと上で述べました。
ところで、英語には"take one’s medicine"という似たフレーズがあります。
一見すると、「自分の薬を飲む」くらいの意味に思われますが、このフレーズには「甘んじて罰を受ける 、(罰として)いやなことを我慢する」という意外な意味があるのです。
このフレーズは古く1865年には使用されているそうです。
薬はたいてい苦味を伴いますが、体の不調の改善や病の治癒のためには飲まなければなりません(日本にも「良薬口に苦し」ということわざがありますね)。
そこから現代の意味が生まれたものと思われます。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は「薬を飲む」という表現について、英語での場合をみてみました。
間に"one’s"が入り込むと全く違った意味のフレーズとなってしまいますので要注意ですね。
来年も興味深い発見があれば当ブログで紹介したいと思います。