ハロー。Yumaです。
皆様、今日も楽しんで語学してますか?
"have"や"go"、"make"、"do"…といった動詞は基本中の基本であり、多くの方が考えるまでも無く意味がすぐに浮かぶ英単語ではないでしょうか。
ネイティブは、こうした基本的な動詞を色々な場面で活用します。そのため"have" =「持っている」と一対一の意味で覚えておくだけでは、彼らの活用範囲はカバーできないでしょう。
こうした基本動詞について取り上げた書籍は多くあります。"have" =「持っている」という考えから脱却、応用したいという方は以下の書籍がおすすめです。
『イメージでつかむ英語基本動詞100』政村秀實(著)/ くろしお出版
『英会話のための基本動詞完全マスター』E&C(著)/ IBCパブリッシング
基本動詞"make"や"do"のイメージとは?
"make"や"do"といった動詞もまた、単に「作る」や「する」として理解するだけでは応用表現に対応できません。
"make"という動詞は、対象に力を加えてある形から別の形へと作り変えるイメージがあります。
"I make a pancake."「パンケーキを作る」という表現は"make" =「作る」という理解でも攻略可能ですが、これも原材料を加工して別の形(パンケーキ)にするというイメージが根底にあってこそです。
なお、"make"の作用は物理的な力を加えることだけに限りません。また、形ではなく状態を変えるという意味でも用いることができます。
"He always makes me happy."「彼は常に私を幸せにしてくれる」という表現は、日本語としては「彼といるときはいつも幸せだ」という文の方が自然かもしれませんが、彼の影響力が私を幸せという状態に変えるという、"make"のイメージに則った表現ですね。
この例における"make"の用法は、使役動詞という用語で説明されることもありますが、イメージを踏まえれば特別な用法ではないことが分かります。
"do"の方も単に「する」ではなく、何らかの行為を確かに、きちんとする、特に「確かに、きちんと」のイメージを持っておくと応用が広がります。
日本語で「ベストを尽くす」は、英語だと"I’ll do my best."と言えます。日本語の「尽くす」が英語で単に"do"で表すことができるのはイメージの「きちんと」が働いている所以といえるでしょう。
"To do the dishes."という表現もあります。直訳すると「お皿をする」となり、意味が通じませんが、"do"のイメージから「(使用済の)お皿を洗ってきれいにして、もとの場所にきちんと片づける」という意味になります。
なお、"To wash the dishes."だと文字通り「お皿を洗う」という行為のみの意味になります。
「きちんと」する主体は人に限りません。以下のように物が「きちんと」することも表現できます。
"That will do."「それで十分です、結構です」。
レストランでの注文時や何らかの依頼時、それ(="That")があれば確実に事が済むというイメージから使える表現です。
"make do"とはどんな意味?
いずれも基本動詞である"make"と"do"が連続した、"make do"という表現があります。
"I’ll make do with it for the time being."のように用いることができます。
直訳では、「作るする」とか「するを作る」とか意味不明な文になってしまいますが、それぞれのイメージを元にすると答えが見えてきます。
"make"は対象に力を加えてある形(状態)から別の形(状態)へと作り変えるイメージ、"do"は何らかの行為を確かに、きちんとするというイメージでした。
これを掛け合わせて、「何らかの行為をきちんとする("do")という状態に作り変える("make")」と考えてみましょう。
上の文に当てはめると、「当面のところは("for the time being")、それで("with it")、きちんとした状態にしておこう("I’ll make do")」となります。
さらに整えて「当面はそれで間に合わせよう」となります。
つまり、"make do"とは「間に合わせる」という意味で使える表現です。
なお使用に際して、不十分ながら間に合わせるというニュアンスが"make do"には含まれます。これは、"do"の「確かに、きちんと」という状態を"make"の力を加えることで作り上げているというイメージからきていると言えます。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、"make do"という表現について考えてみました。
基本動詞である"make"、"do"はシンプルながら要注意の単語といえます。
しかしながらイメージを押さえておけば、当記事で上げたような表現を使えたり、聞いて理解したりも可能となるでしょう。